Nakamichi 550とSONY D-50 修理 福岡県より ベルト、ピンチローラー交換修理、メカ分解修理、他

町田電化サービス

2016年07月04日 06:54

今回のご依頼は、Nakamichi 550とSONY D-50 セットで福岡県からです。





先ず、Nakamichi 550の方から進めていきます。

依頼内容は、消耗品の交換と点検等です。

早速、各操作の点検を進めていきましょう。

音出しや、早送り

巻き戻し等の走行系で不具合は、見受けられません。

続いて、外装を分解します。

外装の固定用のホルダーは劣化し割れた分が多数あります。

カバー類を取り外し、

カセットメカベースを抜き取ります。

そして、内部のクリーニングを進めます。

古いデッキですが、ホコリ等は殆ど有りませんでした。



ここから、カセットメカの作業に移ります。

先ず、メカの背面から、分解していきましょう。

フライホイール等のカバーを取り外しベルトの緩みを点検します。

メカの側面の基板を取り外し、

フライホイールのホルダーを取り外し、

フライホイールとベルトを抜き取り、

ホイールと

シャフトをクリーニングし、

リールプーリーと

モータープーリーのクリーニングを済ませます。

そして、リールプーリーを取り外し、

メカの操作スイッチ類を#800位のペーパーで軽く削ります。

続いて、ポーズ操作レバー類を取り出して、

劣化したグリスをクリーニングし、

精密用のグリスを塗って、

メカベースへ組み戻します。

次に、メカの前面の作業に移ります。

先ず、カセットホルダーを分解していきましょう。

スプリングや

ホルダー等が複雑に

組み合わされています。

これで、カセットカバーとホルダーが抜き取れました。

そして、劣化したピンチローラーを取り外し、ローラー部分を代用品で交換します。

純正のローラーと在庫分のローラーを計測し、取り替えます。

ローラーの抜き取りと圧入は、ボール盤が活用できます。

ローラーのシャフト径が2mmです、1,6mmのキリを逆さまの装備し、押しぬきます。

シャフト部分を温めたほうが、

楽に抜き取れます。

双方を抜き取り、

外径等を計測し、

圧入し、上手く行きました!

右側のピンチローラーの準備ができました。

続いて、ヘットブロックを抜き取り、

ヘットプレート類とベースをサラサラにクリーニングし、

プレートの可動部分へ精密用のグリスを塗って、

メカベースへ組み付けます。

次に、カウンターベルトを取り出します。

右側が交換用です。

カウンターの動作を点検し、ベルトを組み込んで、

ヘットと走行系をクリーニングし、

ピンチローラーを組み付けて、カセットホルダーとカバーを取り付けます。

ホルダーの取り付け部分は複雑で

スプリングの取り付けは厳しいですが、

片方づつテープ等で養生し、焦らず進めます。

そして、テープの挿入を点検し、

ドアの開閉を点検し、

メカの背面のリールプーリーを取り付けて、

フライホイールに

精密用のオイルを塗って、

右側の交換用のベルトを組み付けて

メカの細部を点検し、

フライホイール等のカバーを取り付けます。

続いて、VR類と

Rec切る替えスイッチへ接点クリーナーを吹き掛けて、

基板のワイヤー類を確認し、

メカベースを組み付けます。

そして、電源を投入し、

各操作を点検し、

続いて、テストテープを使用し、

測定器を接続し、

テープスピ―ドを調整します。

調整方法は、本体の背面から

ドライバーを差し込んで



基準値へ合わせていきます。

次に、トルクメーターを使用し、

再生と

早送り、

巻き戻しのトルクを点検し、

各操作を点検し、

流しテストで、音出し確認し、作業終了です!


続いて、SONY D-50の作業に移ります。

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