SL-1200MK3 2台セットで修理 ③ 鹿児島県奄美市より RCAケーブル交換修理、メンテナンス

町田電化サービス

2024年04月25日 06:49

2台目の作業に移ります。

故障内容は、1台目と同様で音声出力の不具合とメンテナンスとのことです。

先ず、制御系の点検で初期の回転等は順調です。

音出しの点検で音声出力に途切れ感が生じます。

ターンテーブルと制御基板のカバーを取り外し、

内部のクリーニングから進めます。

画像では、判りにくいですがスッキリしました。

続いて、ヘットシェルの接続部分の点検で、微かな汚れが見受けられましたので、

綿棒でクリーニングしておきましょう。


次に、制御基板のI.Cの熱ダレの点検を進めます。

特殊治具を準備し、

ターンテーブルを浮かせた状態で、

ヘアードライヤーで温めて、制御I.Cの熱ダレによる故障が見つかりまして、熱がこもると回転が不安定になります。

基板を開いて、

左側の交換用のI,Cを準備し取り替えます。

続いて、本体の裏面から、インシュレーターを取り外し、

底蓋を開き

フォノ基板のカバーを取り外し、

フォノ基板の細部を点検し、不具合の原因はRCAケーブルの劣化による故障と判明いたしました。

既存のケーブルを取り外し、

右側の交換用のMK7用のケーブルセットを準備し、

同封のアースワイヤーもセットで取り替えます。

ケーブルの先端を加工し、フォノ基板へ取り付けます。

赤印のL字のスプリングの取り付け位置を確認します。

取り付け位置を誤るとanti-skatingが利きません!

次にピッチVRの点検です。

ピッチVRへ接点クリーナーを吹きかけて、

VR基板を本体へ組み戻し、スタイラスイルミネーターは変更なしです。

各スイッチの操作を点検し、

次に、シャフトを取り出して、

分解クリーニングし

精密用のオイルを注油します。

モーターコイルとシャフトを組み戻し、

特殊治具を活用しターンテーブルを浮かせた状態で駆動させて、ブレーキ等の調整を進めていきます。

そして、アームの取り付け部分を点検し、

ピッチVRの操作を点検します。

ヘットシェルの接触部分を点検し、

イルミネーターへ変更なしです。

制御系を点検し、

各操作を点検し、

流しテストで音出し確認し、作業終了です!



関連記事