SL-1200MK3 2台セットで修理 北海道旭川市より スタイラスイルミネーターLED化修理、メンテナンス
今回のご依頼は、SL-1200MK3 2台セットで北海道旭川市からです。
2台目の作業に移ります。
依頼内容は、1台目と同様にスタイラスイルミネーターのLED化とメンテナンスとのことです。
早速制御系を点検し、不具合は見受けられません。
音声出力も順調です。
ターンテーブルと
制御基板のカバーを抜き取り、
内部のクリーニングから進めていきます。
画像では、判りにくいですがスッキリしました。
アームベースの高さ調整のリングの点検で、調整が効きません。
底面から
インシュレーターと裏蓋を取り外し、
フォノ基板のカバーを取り外し、
アームベースの高さ調整リングを修正し、赤印のL字のスプリングの取り付け位置を確認します。
取り付け位置を誤るとanti-skatingが利きません!
フォノ基板のカバーを取り付けて、次にピッチVRの点検です。
ピッチVRへ接点クリーナーを吹きかけて、
VR基板を本体へ組み戻し、スタイラスイルミネーターのLED化に移ります。
サークリングとスプリング類はホルダーを取り外す前に抜き取ります。
ホルダー類を取り外し、
ランプ等を完全に分解し、
ホルダー類をクリーニングします。
ホルダー等に油分が残っていますと、ダンパーグリスの効きに影響します。
クリーニングしたシャフト部にダンパーグリスを塗って
ホルダーを組み立てて、
交換用のLED等を準備し、
LEDを結線し、
双方の足を熱伸縮チューブで個々に養生します。
ホルダーへLEDを組み込んで
抵抗を結線し、
熱伸縮チューブで養生します。
続いて、イルミネーターの内部に取り付けるスプリング等をクリーニングし、本体に組み込んでいきます。
ホルダーを本体へ組み戻し、スプリング類は最後に組み込んだ方が無難です。
サークルリングを確実に取り付けて
イルミネーターのオーバーホールは終了です。
各スイッチを点検し、
制御系の点検に移ります。
制御基板を開いて、
半田付けの怪しい部分をつけなおします。
次に、シャフトを取り出して、
分解クリーニングし
精密用のオイルを注油し
基板を組み戻し
特殊治具を準備し、
ブレーキ等の調整を進めていきます。
アームの固定軸を点検し、
ピッチVRの操作を点検します。
ヘットシェルの接触部分を点検し、
イルミネーターは純正色での拘りのLED化です。
制御系を点検し、
各操作を点検し、
流しテストで音出し確認し作業終了です。
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