Technics テクニックス SL-1200MK3 北海道より  電源回路修理、他 

町田電化サービス

2014年04月25日 15:09

今回の依頼は、北海道室蘭市からです。



純正の箱や梱包材ですので輸送時の衝撃などで本体へのダメージの心配はありません!





依頼内容は、電源が入らないとのことです。
そしてスタイラスイルミネーターのLED化と各LEDを青色への変更です。

先ず制御基板のカバーを開いて、診断してみましょう



回路の診断にはサービスマニュアルが不可欠です。





診断の結果トランジスターの故障が判明しました。

右側の交換用トランジスターを取り付けていきます。

この2個を半田付けし、

周りの回路を調べてみますと



モーターコントロールのトランジスターも故障しています。

トランジスターを取り換えて、

次にエアーで内部をクリーニングしていきます。

それから底ブタを取り外して

フォノケーブルの半田を付け直して、



そしてピッチVRをクリーニングし、

続いてピッチセンターポジションのLEDを青LEDに取り換えていきます。

右側が同じ形状で青LEDです。

光量が強く鮮やかです。

次いスタイラスイルミネーターのLED化とオーバーホールです。

イルミネーターを取り出して分解し、

LED類を取り付けていきます。

先に熱収縮チューブをワイヤーに通して置き、LEDと結線していきます。

接続部分は個々に熱収縮チューブで処理していきます。
これで漏電対策は大丈夫です。
上は、MK5用の純正部品LEDです。
接続部分がむき出しのままです。
この状態ではホコリや綿ゴミが溜まり湿気で漏電の可能性がります。



LEDに台座を取り付けて、

それから、クリーニングしたシャフト部にダンパーグリスを塗って、

シャフトを組み立てて、LED化用の抵抗を結線し

熱収縮チューブで処理していきます。

そして、イルミネーターを本体に取り付けていきます。

スプリング類は最後に組み込んだ方が無難です。

それから各部の点検と青LED化です。

先ず、33/45切り替えスイッチのLEDを取り換えて、



次に電源ON/OFFスイッチのLEDを取り換えていきます。







純正のLEDを取り外して、

角タイプの青LEDに交換していきます。

スイッチ基板のプレートを本体に組み戻して、

制御基板と各操作を点検していきます。

先ずトーンアームを点検し、

次にピッチVRを確認してみますと接点の一部に異常が見つかりました。

先にクリーニングをしましたが、VRは交換が必要です。

消耗品ですので何れ症状は悪化していきます。

VRを本体に組み戻して、

各操作を確認して、







音出し確認し、作業終了です!


今回の依頼は北海道からです。
お客様へ作業内容を確認してほしい為
返却前に仮掲載させていただきます。
発送前に疑問なことなど確認できればと思います。

関連記事