町田電化サービス｜家電　修理の公式ブログ

今回のご依頼は、SL-1200MK5,2台セットで長崎県からです。



依頼内容は、音声出力の復旧とメンテナンスとのことです。

早速、電源を投入し各操作の点検を進めてみます、初期の制御系は順調ですが、

音声出力の点検で、右側の出力が不安定です。

ターンテーブルと

制御基板のカバーを抜き取り、

内部のクリーニングから進めていきます。

画像では、判りにくいですがスッキリしました。

続いて、特殊治具を準備し制御系の点検をすすめます。

ターンテーブルを浮かせた状態で駆動させて、

ドライヤーで温めて熱ダレの点検で、

赤印のサーボI.Cの故障が見つかりました。
交換作業は後程、

底面から、

インシュレーターと裏蓋を取り外し、

フォノ基板のカバーを取り外し、

基板の細部を点検し、

フォノケーブルの導通を点検し

ケーブルの切れ掛かり等はございません。

続いて、アームワイヤーの点検を進めて、

アームとヘットシェルの接続部分の接触不良が見つかりまして、修正修理となります。

アームベースの赤印のＬ字のスプリングの取り付け位置を確認します。

取り付け位置を誤るとanti-skatingが利きません！

フォノ基板のカバーを取り付けて、次にピッチＶＲの点検です。

ピッチVRへ接点クリーナーを吹きかけて、

ＶＲ基板を本体へ組み戻し、スタイラスイルミネーターは変更なしです。

各スイッチの操作を点検し、

底蓋の組み立て時に、インシュレーターのリングの外れが見つかりまして、

接着剤で修正いたします。

これから、赤印のI.Cの交換に移ります。

基板を開いて

左側の交換用を準備し取り替えます。

そして、半田付けの怪しい部分をつけなおします。
（画像の撮り忘れです）

次に、シャフトを取り出して、

分解クリーニングし

精密用のオイルを注油し

制御基板を組み戻し、

ブレーキ等の調整を進めていきます。

アームの固定軸を点検し、

ピッチVRの操作を点検します。

ヘットシェルの接触部分を点検し、

イルミネーターは、変更なしです。

制御系を点検し、

各操作を点検し、

流しテストで音出し確認し、作業終了です！