Technics SL-1210MK2 修理 沖縄県内より 制御基板交換修理、メンテナンス

町田電化サービス

2024年11月09日 09:38

今回のご依頼は、Technics SL-1210MK2 沖縄県内からです。
故障内容は、ターンテーブルの回転が不安定とアームベースの高さ調整リングにズレがあるとのことです。

早速、電源の投入を確認しスタートの操作を点検してみますと、ターンテーブルの回転が不安定です。

続いて、アームの点検で、動作が重く調整が必要です。

アームの固定軸の微調整を進めて、

ターンテーブルを手動で回転させて、音出し確認いたします。
音声出力は順調です。

ターンテーブルを抜き取り、

制御基板のカバーを取り外し、

内部のクリーニングを進めます。

画像では、判りにくいですがスッキリしました。

これから、制御基板の作業に移ります。

基板を分解し、

制御I,Cと

ドライブのI.Cを取り替えてみますが、

回転に不具合が生じますので、今回は基板の交換対応となります。

続いて、シャフトの作業に移ります。

SL-1200MKシリーズのシャフトベースが2種類あり、こちらはシャフトギヤが圧入されたタイプです。

このギヤは無理に抜き取らず、隙間から注油していきます。

次に、底面のカバーを取り外し、

アームベースの修正作業に移ります。

先ず、フォノカバーを取り外し、

フォノ基板を抜き取り、アームベースの固定部分解除し、

本体の上面から

アームベースを抜き取ります。

そして、高さ調整用のリングを取り外し、クリーニングを進めます。

固定部分へグリスを塗りつけて、

本体へ組み戻します。

フォノ基板を取り付けて、赤印のL字のスプリングの取り付け位置を確認します。

取り付け位置を誤るとanti-skatingが利きません!

次にピッチVRの点検です。

ピッチVRへ接点クリーナーを吹きかけて、

VR基板を本体へ組み戻し、スタイラスイルミネーターのLED化に移ります。

サークリングとスプリング類はホルダーを取り外す前に抜き取ります。

ホルダー類を取り外し、

ランプ等を完全に分解し、

シャフト類をクリーニングします。

ホルダー等に油分が残っていますと、ダンパーグリスの効きに影響します。

続いて、交換用のLED等を準備し、

LEDを結線し、

双方の足を熱伸縮チューブで個々に養生します。

クリーニングしたシャフト部にダンパーグリスを塗って、

ホルダーを組み立てて、

抵抗を結線し、

熱伸縮チューブで養生します。

イルミネーターの内部に取り付けるスプリング等をクリーニングし、本体に組み込んでいきます。

ホルダーを本体へ組み戻し、スプリング類は最後に組み込んだ方が無難です。
サークルリングを確実に取り付けて
イルミネーターのオーバーホールは終了です。

続いて、電源スイッチを点検し、

ノブ類を取り外し、

内部のホルダーを取り外し、

4個の交換用のLEDを準備し取り替えます。

各スイッチの操作を点検し、

特殊治具を活用し

ターンテーブルを浮かせた状態で駆動させて、ブレーキ等の調整を進めていきます。

ピッチVRの操作を点検します。

ヘットシェルの接触部分を点検し、

イルミネーターは、白色でのLED化です。

制御系を点検し、

各操作を点検し、

流しテストで音出し確認し、作業終了です!


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