Thechnics SL-1200MK3 修理  沖縄県内より  フォノケーブル交換修理、各部点検調整、

町田電化サービス

2025年01月23日 07:05

今回のご依頼は、Thechnics SL-1200MK3 沖縄県内からです。

故障内容は、音声出力にノイズが生じることと、トーンアームのガタツキ、各部のメンテナンスとのことです。

早速、トーンアームの細部の点検を進めてみますと、

縦軸と横軸にがたつきがございます。

固定用のネジを取り外し、

ベアリングの点検を進めて、変形等はございません。

固定部分を調整固定します。

そして、音出し確認を進めてみますとノイズが生じます。

尚、制御系の点検で回転数等に不具合は無く順調です。



ターンテーブルを抜き取り、

内部のクリーニングから進めていきます。

元々ホコリ等は殆どありませんでした。

続いて、底面から、

インシュレーターと裏蓋を取り外し、

社外品のフォノ基板のカバーを取り外し、

ノイズが生じる原因を探っていきましょう。

各部の点検で、アースワイヤの取付位置と、フォノケーブルの不具合と判明いたしました。
フォノケーブルは社外品でカスタムされております。

既存のケーブルを取り外し、

右側の交換用を準備し

ケーブルの先端を加工し、

フォノ基板へ半田付けし、赤印のL字のスプリングの取り付け位置を確認します。

取り付け位置を誤るとanti-skatingが利きません!

それから、ケーブルの固定用にアルミプレートを取り付けて、結束バンドで養生します。

次にピッチVRの点検です。

ピッチVRへ接点クリーナーを吹きかけて、

VR基板を本体へ組み戻し、スタイラスイルミネーターは変更なしです。

各スイッチの操作を点検し、

制御基板の作業に移ります。

基板を開いて、

基板の半田付けの怪しい部分を付け直し

次に、シャフトを取り出して、

SL-1200MKシリーズのシャフトベースが2種類あり、こちらはシャフトギヤが圧入されたタイプです。

このギヤは無理に抜き取らず、隙間から注油していきます。

制御基板を組み戻し、

特殊治具を準備し、

ターンテーブルを浮かせた状態で駆動させて、ブレーキ等の調整を進めていきます。

続いて、アームリフトバーの高さ調整を進めて、

ピッチVRの操作を点検します。

ヘットシェルの接触部分を点検し、

イルミネーターへ変更なしです。

制御系を点検し、

各操作を点検し、

流しテストで音出し確認し作業終了です。


関連記事