Thechnics SL-1200MK3 修理 沖縄県内より フォノケーブル交換修理、各部点検調整、
今回のご依頼は、Thechnics SL-1200MK3 沖縄県内からです。
故障内容は、音声出力にノイズが生じることと、トーンアームのガタツキ、各部のメンテナンスとのことです。
早速、トーンアームの細部の点検を進めてみますと、
縦軸と横軸にがたつきがございます。
固定用のネジを取り外し、
ベアリングの点検を進めて、変形等はございません。
固定部分を調整固定します。
そして、音出し確認を進めてみますとノイズが生じます。
尚、制御系の点検で回転数等に不具合は無く順調です。
ターンテーブルを抜き取り、
内部のクリーニングから進めていきます。
元々ホコリ等は殆どありませんでした。
続いて、底面から、
インシュレーターと裏蓋を取り外し、
社外品のフォノ基板のカバーを取り外し、
ノイズが生じる原因を探っていきましょう。
各部の点検で、アースワイヤの取付位置と、フォノケーブルの不具合と判明いたしました。
フォノケーブルは社外品でカスタムされております。
既存のケーブルを取り外し、
右側の交換用を準備し
ケーブルの先端を加工し、
フォノ基板へ半田付けし、赤印のL字のスプリングの取り付け位置を確認します。
取り付け位置を誤るとanti-skatingが利きません!
それから、ケーブルの固定用にアルミプレートを取り付けて、結束バンドで養生します。
次にピッチVRの点検です。
ピッチVRへ接点クリーナーを吹きかけて、
VR基板を本体へ組み戻し、スタイラスイルミネーターは変更なしです。
各スイッチの操作を点検し、
制御基板の作業に移ります。
基板を開いて、
基板の半田付けの怪しい部分を付け直し
次に、シャフトを取り出して、
SL-1200MKシリーズのシャフトベースが2種類あり、こちらはシャフトギヤが圧入されたタイプです。
このギヤは無理に抜き取らず、隙間から注油していきます。
制御基板を組み戻し、
特殊治具を準備し、
ターンテーブルを浮かせた状態で駆動させて、ブレーキ等の調整を進めていきます。
続いて、アームリフトバーの高さ調整を進めて、
ピッチVRの操作を点検します。
ヘットシェルの接触部分を点検し、
イルミネーターへ変更なしです。
制御系を点検し、
各操作を点検し、
流しテストで音出し確認し作業終了です。
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