Thechnics RS-M88と、2台セット 修理 大阪府より メカベース分解修理、ベルト交換修理、メンテナンス
今回のご依頼は、Thechnics RS-M88 大阪府からです。
故障内容は、「再生後10秒位で停止してしまい、早送り巻き戻しが遅い」とのことです。
電源の投入を確認し、
各操作の点検で、不具合の症状を確認できました。
キャビネットを分解し
底蓋を取り外し、
内部のクリーニングを進めます。
元々ホコリ等は殆どありませんでした。
フロントパネルとメカベースを抜き取り
これから、メカベースの分解作業に移ります。
メカベースの背面から
プレートルを取り外し、
フライホイールを抜き取り
シャフトをクリーニングし
ホイールの点検を進めて、
シャフトへ精密用のオイルを注油します。
そして、制御系を点検し、
組み戻します。
続いて、メカの表側から
カセットホルダーを取り外し、
プーリーカバーを取り外します。
そして、外部電源を活用し、
リールモーターへ直接電圧を加えて、
アイドラー類の動作を点検し、
アイドラーアームを抜き取り、白印の交換用を準備し取り替えます。
左側が取り外したアイドラーアームで、アイドラーは劣化し交換が必需です。
交換用のアイドラーはラッキーなことに純正品で、在庫が残っておりました。
アームのクラッチ部分を分解し、スプリング等を点検し、
アイドラーアームを組み立てて、
プーリー類をクリーニングします。
続いて、カウンターベルトを抜き取り、白印の交換用を準備し取り替えます。
メカベースの細部を点検し、
プーリーカバーを取り付けて、
本体側の基板やワイヤールを点検し、
メカベースを組み戻します。
そして、2個目のカウンターベルトを抜き取り、
白印の交換用を準備し取り替えます。
電源の投入を確認し、
再生等の操作を点検し、
Rec切り替えスイッチやVR類へ接点クリーナーを吹きかけて
ピンチローラーをクリーニングし
ヘット周辺と
走行系をクリーニングし
テストテープを準備し
測定器を接続し、
再生のスピードを点検します。
続いて、トルクメーターを準備し
再生と
早送り、
巻き戻しのトルクを点検します。
そして、Rec等の操作を点検し、キャビネットを組み戻します。
各操作を点検し、
流しテストで音出し確認し作業終了です。
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